ゆーいち(@ucu1k2)です、モンハンは基本ハンマーです!
ウチでシタデルカラーブームが再燃しており、最初のブームは2年ほど前。
WAR HAMMER(ウォーハンマー)のフィギュアに着色する目的で購入しましたが、金や銅などメタル色の発色が良いのでガンダムフレームの塗装をシタデルカラーで試してみたりもしてみました。
サフ無しで塗ったのでブンドドしている内に塗膜が剥がれてしまいましたw
このバルバトスは装甲部も含めて全シテダル筆塗りですが、筆塗りではなかなか塗料が乗りにくい…と言っていちいちエアブラシでマスキングして塗り分けるのも面倒な金属色が一発で塗れるのは革命的だと思いました。
電源マークはもう少し水を足して流し込むように塗ればよかったですね。
ナルガ♀防具とかいう薄い本が厚くなる装備
妻は結構シタデルでフィギュア着色しているのですが、僕はまだ経験値が低いので何かで練習してみようかと思い、練習材料に買ってきたのがこちら。
食玩の「モンスターハンター」シリーズからナルガクルガです。
参考 カプコンフィギュアビルダー モンスターハンター スタンダードモデル Plus Vol.7:ナルガクルガCAPCOM Figure Builder公式このシリーズ、購入時の状態でもよく出来ているんですけどね。
練習を兼ねたディテールアップのためにシタデルカラーでリペイントしてみます。
今回使用したのがこちらの道具です。
濁っていますがタミヤの瓶に入っているのは筆洗い用の水道水です。
シタデルカラーは固まる前であれば水で筆を洗う事ができ、ペーパーパレットに出した塗料に「にじませる」程度の水を差した方が塗料の伸びが良いです。
にしても一色500円↑…
- ラッカー系の匂いがしない
- 下地の隠ぺい力が高い
- 次のパーツを塗っている内に乾く驚異の速乾性
- 水洗いできる
- 塗膜が強い
という長所はありますが、決して筆ムラができない訳ではないです。
ロボのように広い平面または曲面を塗れば多少は筆ムラができる部分も出てきます。
でも普通の水性アクリル塗料よりは断然塗りやすいですね。
塗る前の下準備
このナルガクルガは本体と左右の腕という3パーツ構成になっているのですが、腕や後ろ足の合いが悪くて隙間が空いてしまうのでここは埋めてしまいます。
タミヤの硬化促進剤を塗りたい面に塗布して乾燥、
瞬着カラーパテを爪楊枝で流し込んで埋めます。
ピタリとくっつく面同士なら硬化促進剤のおかげで即硬化ですが、今回隙間に注入しているので写真撮りながら10分ほど待ち。
そのあとシタデルカラー用のサーフェイサー[CHAOS BLACK]をスプレーで吹いて、生まれてきたジャンルを間違えたと評判の、山善の食器乾燥機へ。
自然状態でも15分で乾くよ、と缶スプレーにも書いてあるんですが乾燥器の中で10分ほど待って即着色に入ります。
筆ムラは味、という事にする
塗った直後は結構テカテカしているんですが乾くと渋い色合いに落ち着きます。
色々な長所があるシタデルカラーなんですが、僕が一番有難いと思うのは、
厚く塗りすぎたと思っても乾くと凹凸モールドがキチンと復活する
これが本当にありがたい。
この特性のおかげで、いい意味で気を払わずにガンガン塗り進めていけます。
落ち着くと言ってもやはりイメージしていた色よりも明るかったので、一度SHADEカラー(後述)を全体に塗ってトーンを一段階落としています。
その後で飛膜を塗り分けます。塗料の隠ぺい力が高いので黄色だろうが白色だろうが上からもりもり色を置いていけます。
飛膜と皮膚の境界線はドライブラシでぼかしました。
塗料をティッシュで拭ってカサカサ状態にした筆でこするように着色する技法ですね。
色の変化が欲しかったので飛膜の上にオレンジの層を重ねています。
腕の刃や骨部分なども同様に境界線をぼかしながら塗り、ウロコを逆なでする方向からハイライト用のドライブラシをかけました。
ディスプレスするとほぼ見えないですが裏面もそれっぽく塗り分けています。
このあたりの作業で開始から2時間ぐらい。乾燥時間が短いのは正義。
色を置いていくと彩度の違いで微妙にまとまりがないように思えて来たので、SHADEカラーという陰影強調用のカラーを全身に塗ります。
SHADEは粘性がないほぼ水状態の塗料で、凹部分に侵入して乾燥するとしっかり影を浮き上がらせます。
にしても手前にある映したいものにことごとくピントが合わないという謎写真、しっかりしろ。
- ベース(BASE)…隠ぺい力の高い基本下地色
- レイヤー(LAYER)…BASEの上から塗る重ね塗り用の拡張色、色数多い
- シェイド(SHADE)…いわゆるウォッシング用の塗料。粘性はほぼ水
- その他にもアクセント用の「ドライ(DRY)」や色彩の強調に使う「グレイズ(GLAZE)」など
SHADEをかけてくすんだウロコのハイライトをもう一度ドライブラシして完成です。
完成
購入時の状態。
リペイント後です。
オリジナルだと全身が真っ黒だったんですが、月に照らされたナルガの色は黒に近いブルーかなぁ、という訳でそちら寄りで塗り直しています。
こちらの方が現物の色味に近いですね。撮影はほんとうに難しい…
作業時間は正味3時間ちょっとでしたが、こういう素体だとハイライトのドライブラシでウロコが浮かび上がってくるのは本当に面白いですね。
スターウォーズのメカとか細かいパーツが多いAFVモデルもこんな感じでしょうか。
そういえばシタデル塗料の容器は内部が筆塗りしやすい形状で特殊なのですが、蓋がちゃんと締まってるんだかそうでないんだか押し込んでみないと見ただけではわからないので、うっかり微開放状態になってると固まります。
「管理がなってない!」と妻に睨まれるので気を付けましょう…