【劇場版】閃光のハサウェイの疑問点を解説・考察します

【劇場版】閃光のハサウェイの疑問点を解説・考察します

こんにちは、ゆーいち(@ucu1k2)です!

三度の公開延期を経て6月11日に公開された劇場版「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」。
評判も好評でUC NexT 0100プロジェクトの第二弾として好スタートを切っています。

今回のブログでは劇場版を一見しただけではわかりにくい情景やセリフ、原作小説から描写を踏まえて解説していきます。個人的な解釈も含まれますのでご了承ください。
エントリーの性質上、ほぼネタバレの塊となっているので、劇場版「閃光のハサウェイ」を観てから読む事をお勧めいたします。

目次:

地名が多すぎて分からないヨ

第一部で登場する地名を簡単にまとめました。参考にしてみてください。

当初植物調査のための目的地だったメナドにはマナド、オエンベリはオエンペリがそれぞれ実在する地名となります。(オエンペリは連邦のオペレーターの地名入力時のミスと原作に記述があります。ええんかそれで)

劇中に登場したダバオ市内の聖地については以下の記事をご覧ください。

なぜ飲み物がグラスの縁に伸びているの?

拡大するとグラスの縁にストローの役割を果たす隙間(筒)が一体成型されたような描写があります。
そこだけ気圧が低くなり飲み物が引き上げられる、という仕組みでしょうか。
低重力下で飲み物が飲みやすく飛散しないようにとのアイデア商品でしょう。

劇場版「閃光のハサウェイ」は逆シャアの続きなの? ベルチルの続きなの?

おさらいとなりますが、
■劇場版「逆襲のシャア」(ハイ・ストリーマー)では暴走するクェスを止めようと出撃したハサウェイですが、チェーン・アギの撃ったグレネードが不可抗力でハサウェイに当たりそうになるのをクェスがかばって被弾、撃沈。クェスを殺されたハサウェイは逆上し、チェーンを撃ちます。
■一方、小説版「逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」ではハサウェイがクェスを撃ち、それがそのままハサウェイのトラウマとなり、鬱状態を引き起こしています。「ベルチル」にはチェーンは登場しません。

原作の「閃ハサ」はこのベルチルの続編となっており、「映像化されたものが正史」というガンダム世界の不文律からしてどう処理されるのか注目されていましたかせ、結論から言うと、第一部では断定はできませんでした。
ハサウェイの回想の中にチェーンは出てきませんが、今のところ大筋では「逆シャア」の続きでも問題なさそうです。
ただし、下巻分に当たる第三部ではクェスが「自分を殺したハサウェイ」を責めるシーンがありますので、そこで確定するかもしれません。

余談ですが、本作の主題歌を歌っている[Alexandros]の英語版PVでは逆シャアのシーンが使われており、その中にチェーンも登場します。

過去にハサウェイが撃墜した1機とはαアジールの事?

本作が逆シャアの続きにせよベルチルの続きにせよ、ひとまずこの1機とはハサウェイがジェガンを無断借用して出撃した直後に撃破したギラドーガの事で良さそうです。

ベルチルの流れを汲む原作小説では、ハサウェイがα(アルパ)・アジールに接近戦を仕掛けた事をケネスが知っている描写がありますが、アルパを落とした大戦果なら接近戦という言い方はしないでしょうから、少なくとも「ハサウェイはアルパと戦ったが撃破したのは別のパイロット」という形で宣伝されているようです。

一方、味方殺しの逆シャアからの流れだとして、それはなんらかの取引で揉み消されたと考えられます。
(戦乱の英雄であるブライト・ノアが軍内部で発言力を持つのを好ましくないとする派閥が、ハサウェイを不問とする代わりに閑職に追いやる取引に使ったとする外伝もあります)

ペーネロペー? ペネロペー?

これはレーン・エイム役、斉藤壮馬さんのインタビューで判明。
「レーンはペーネロペーに特別な思い入れがあるから違った呼び方にしている」との事。
物語内での発声はペーネロペーが正解です。

部隊名キルケーについて

キルケーについては劇中で「太陽神ヘーリオスの娘である女神の名前」とギギが語っています。
ギギの言う「獰猛な動物を大人しくさせる魔法」とは、女神キルケーが手にした杖で動物を打つと大人しくなるというもので、これはそのままケネスが手にしている乗馬用の鞭に符合させています。
ちなみに公式によると「ケネスが黒い馬に乗ってやってきたのは、逆シャアで白い馬に乗っていたシャアとの対比との事です。

また後付け設定ですが、MS「ペーネロペー」とは、本体である「オデュッセウスガンダム」にミノフスキーフライト用の外付け装備「フィックスド・フライト・ユニット」を装備した状態を指しています。
(原作小説ではオデュッセウスガンダムの名称は原作には登場せず、ペーネロペーという単体のガンダム系統MSという扱い)
20年の冒険を経て帰還したギリシア神話の英雄オデュッセウスはペーネロペーを妻にしてますが、冒険の最中キルケーとも一時の夫婦であり子供ももうけています。

なお、ミノフスキー・クラフトではなくミノフスキー・フライトとレーンが発言していますが、設定上正確には浮遊装置としての「クラフト」が正しく、ただしクラフトよりもフライトの方が聞いた時に直感的に分かりやすいという脚本の判断によると思われます。

あの速度で落下したらガウマンは着地と同時にミンチでは?

「ヒロインは空から降ってくるもの」
という訳で一躍この作品のヒロインに祭り上げられたガウマンですが、一部の声優ファンの間では、諏訪部順一氏が津田健次郎氏を拷問するというシチュエーションに興奮するお姉様方もいるとかいないとか。

それはともかく、彼を受け止めようと静止しているガンダムはどうあれ「ただの地面」と変わりないので通常であればただの飛び降り自殺と変わりありません。コックピットに激突しスプラッターシーンが出来上がります。
ですのでこの場面では静止ではなくガウマンの落下スピードに合わせて降下し、落下速度を可能な限り相殺していると思われます。
ミノフスキー・クラフトによって浮遊可能なΞガンダムならではの微調整、でしょうか。

そこまでの腕をハサウェイが持っていると思ってレーンがガウマンを解放したかと言われるとやや疑問であり、プライドに掛けて「解放してやった(けど後は知らん)」という所でしょうか。ケネスのやり方も気に入らない訳ですし。
このシーンは、ペーネロペーがクスィーから離れる際に距離を取るためのビームライフル牽制2射、その後友軍の射撃を身をもって阻止しているのですが、映像が暗いので少しわかりにくい所がありますね。

ギギは何歳? 15歳? 19歳?

ネットではギギ15歳というのがいつの間にか定説になっておりましたが、原作小説では
「ハイティーンの少女」
「二十になっていないだろう?」
「二十歳になるかならないかのギギ」の3つしかギギの年齢に言及しているシーンはありません。
ハイティーンですので17~19歳となり、劇場版ではケネスの作成した調書に「19歳(19 years old. female)」の描写があります。

このシーンでは調書の日付から、今日が宇宙世紀105年4月20日である事が伺えます。

言葉は人を殺す、の時なぜギギは激しく動揺したのか

「言葉で人を殺す事ができる」というハサウェイの言葉に対して「そういうのじゃないよ」と激しく動揺するギギ。
あの時点でギギは結構ハサウェイのことを気に入っており、マフティーの正体という秘密を共有した事でテンション上がってますが、ハサウェイは、ギギが他の人にこの事を喋れば自分(ハサウェイ)が死ぬ、と言い、ギギは「そんな事(ハサウェイが死ぬ事)は厭だ」、「そんなんじゃない=自分は秘密を喋るような女ではない」と慌てていると考えられます。

なぜギギは裸を見られてふてくされたのか

裸を見られたら怒るのは当然ですが、実際にはもう少し複雑なシーンです。

前述の通りハサウェイを気に入っているので自分の着替えシーンを見せてハサウェイの動揺を誘い、男と女である事を意識させるつもりでした。
ですがハサウェイはそのギギの企みを理解した上で誘いには乗らず、そんな女は嫌いと返答します。
ハサウェイは彼女の事を信用しているわけではないですし、まして大義を前にして男女の関係などとんでもなく、またこの時ハサウェイにはケリア・デースという恋人がいます。

一方ギギはケネスとの会話や空港のロビーのシーンで見られるようにパターン的な会話を嫌う節があります。
ところが今回のギギはそのパターン的な展開を期待しており、彼女からするとハサウェイまさかのマジレス
小賢しい罠を張った自分が恥ずかしくなり、部屋に閉じこもり、これが投げ捨てるような「どうぞー!」につながります。
ハサウェイ的にもこれは予想外だったらしく、自分の正体に感づいているギギを敵に回すのではないかと若干凹む事になるのですが、その後の「ああいう女なのか」は、その後にクェスの事を思い出している事から「達観した事を言いながら中身は幼い少女」という意味ではないかと思われます。

なぜケネスはギギとの会話でハサウェイがマフティーだと気づいたのか

ここは会話の流れで推測できます。
ケネス「軍人はゲンをかつぐもの(なのでギギにここにいてほしい)」
ギギ「でもハサウェイは自分から離れようとしたよ」

ケネスからすると軍人ではないはずのハサウェイの話をなぜギギが今したのか→「ハサウェイに何を感じていた」となります。
ですがこの時点では、ハサウェイは怪しいが最大限関与していたとしてマフティー組織の一員、ぐらいの感覚です。
その後、ハイジャック撃退時のハサウェイの身のこなしを思い出し、ケネスなりにハサウェイ=マフティー・ナビーユ・エリンと考えるようになったようです。
原作小説では、確信を持つのはもっと後、アデレード襲撃前の話になります。

このシーン、原作でケネスは「ハサウェイに何を感じていた→何を聞いた?」の順番で話すのですが、劇場版では「何か聞いているな→何を感じていた」の順番に変更されています。ケネスがギギの性質をどう見ているかがわかりやすくなっています。

「さっきのゴチャゴチャした話もすっきりさせてよ」とは

抽象的なセリフが多い「閃ハサ」ですが、ギギは過程を省くニュータイプ的会話の組み立てが特に目立つキャラになっています。ここでいう「ゴチャゴチャした話」は2パターンが考えられます。

まず1つ目ですが、
ギギ「なぜ(エレベーターに乗っても大丈夫か)私に聞いたのか」
ギギはハサウェイがマフティーだと思っているので、攻撃タイミングも把握しているだろうから聞く意味ある? の意味になります。
これに対してのハサウェイの返答が「君の勘に賭けたのさ」(すっとぼけ)。
部屋を出る前に、あなたはマフティー・エリンでしょ、いやマフティーは組織だ、という会話をしています。
ギギはハサウェイはマフティーだと感じた訳で、ギギの勘を信じると言うのなら「いつまでもごちゃごちゃした事を言っていないで自分の正体を認めろ」と言っている事になります。

もう一つはさらにその前の問答、「(世界を変えるには)完全独裁」と言ったギギに、それは神様(ニュータイプ)でないと無理だしニュータイプなんていない(だからテロを行う)」とはぐらかしたハサウェイ。
しかしギギのニュータイプ的な勘は信じるというのであれば、ニュータイプの存在に希望を持っているのならばなぜテロ行為に走るのか、はぐらかさずに説明しなさい、と言っている事になります。

「やっぱり怖い事するよ、あなた」の意味

パッと聞いた感じでは単に「これからテロリスト的行為をするんでしょ」のように聞こえますが、ギギはハサウェイが「偶発的事故で自分を巻き込んでも構わない=使命の為なら自分の命を投げ出せる」人間だと感じているのでしょう。そういった人間は指名の為ならどんな恐ろしい事でもする、という意味と、任務最優先であれば、今はこうして自分を助けてくれているがいざとなれば自分の事など見捨てるだろう、ギギにとっての「怖い事」をするんでしょう? と問うている意味合いがあると考えられます。

ハサウェイがレーンの名前言ってたけど身バレ大丈夫なの

新型機のエースパイロット名とか秘匿されるのが普通かと思うので、名前を呼んでいる時点でほぼアウトですね…。
接触通信による会話も記録されてると思いますが、最悪そちらは実際にはボイスチェンジャー的な配慮がされていると脳内補完できるにしても、釈明はかなり難しいと思います。
と言っても、別にもうハサウェイはケネスの所へ戻るつもりはないのでいいのですが、偽装でホテルを襲撃させたようにまだ「ノア」家の名前を使いたいようなので正体はばらしたくない所でしょう。

原作でもこの辺りの言及はありませんがレーンはどうやらこの件をケネスに報告していない節があります。
(劇場版でも見られましたが、レーンは個人的な感情としてケネスの性格を嫌っており、のちの話ですがケネスがギギを連れ回す事も快く思っていません。)

ガウマンの名を呼んだらギギに正体がバレるのでは

バレると思います。
ここは原作では、ガウマンの名前を呼ぶと自分がマフティーである事が確定してしまうので叫びたいのを堪えるシーンなのですが、劇場版では発しています。
ある意味ではこの時点でギギを信頼しているとも言えますが、冒頭のハイジャック犯も原作ではハサウェイ一人でさくっと完全に制圧していますが、劇場版ではコクピット内でのピンチ→「気がついたら走ってた」というシーンとセリフを追加するなど、若干直情的な面を強調しているようにも見受けられます。

「敵を抱え込んでいるんだ、色々とな」ってギギは敵なの?

敵とはもちろんギギの事を指しますが、あの場面はギギを連れている事情を知らないエメラルダからすると、「知り合いかなんか知らんけど一般人連れてる場合かよ」と訝しんでいるシーンで、それを察したハサウェイは、端的に説明してかつ即納得してもらうために「ナンパとか一般人とかじゃねーから、色々と事情があってな」という意味での上記のセリフとなります。
「彼女は味方だ」となると更に説明が必要ですが「彼女は敵だ」と言えば、捕虜にして情報を引き出せるなど保護する理由があるであろう事、つまり余計な事ではない事はすぐに伝わります。

漁師の少年が言ったネジェンって何のこと。ロドイセヤとは?

浜辺で待っていたハサウェイの漁師の子供が「ネジェンって知っているかい?」と符丁の様な語りかけをします。
ネジェンとはマフティーが所有する支援船です。

また、ロドイセヤはマフティーの基地を指します。
原作小説では「ロドイセヤの木」というコードネームの基地も登場していますが、「ロドイセヤ」とはまた別の基地らしくその場所をハサウェイは知らないようです。
ハサウェイはあくまで「マフティーを名乗る一人」であり、別のマフティーや組織全体を把握している訳ではない事が分かります。

ギギが見ていたニュースには何と書いてあるの?

雑に訳すと以下の通りです。

[左カラム]
・新しい環境大臣は、アデレード会議の前夜に「地球環境は基本的に回復した」と宣言する。
・「問題はない」とマクガヴァン大臣は発言し、地球でのマフティーの脅威を退けた
・連邦内閣会議が始まると、サイド(スペースコロニー)間の民間人の移動は不公平に制限された
・老朽化したコロニー間の修復格差が明らかに:サイド6での事件(現状?)
・大ヒット映画の後、歌姫セリーノマクロンは戦争に巨額の寄付活動…
[中カラム]
・マフティー・ナビーユ・エリンは次のシャア・アズナブルか
前月8日に地球環境大臣のカリル・フォーセットと地球連邦政府の17人の高官が、反地球連邦運動組織マフティーの犠牲者になりました。 これまでマフティーの活動は地球内に限定されていました。しかし声明によれば、かつて(シャアが)連邦政府に強制しようとしたのと同じように地球からの退去を要求しています。 一部の専門家は、本物の運動になり…
[右カラム]
・会議特集:アデレード会議 第25回地球連邦政府内閣会議
 連続3回会議の重要性と期待を探る特別報告書
・地球の汚染軽減の現実
トレンドにはマフティーやセリーノの名前、今回の舞台となる「南半球」や「アデレード会議」の他に「冥王星」が入っています。何かの伏線でしょうか。

ギギの見ていた動画は何?

元ネタは不明です。原作では「古典の絵本」といった旨の説明があるのみです。
狐とウサギが出てくる童話としてはロシア童話の「きつねとうさぎ」がありますが、狐に奪われた家を取り返す話なので別の話かと思われます。

僕は代わるよ、変えてみせるよ、は何故「代わる」なのか

口語では両方とも変わる、に聞こえますが字幕やグッズであるTシャツのレタリングでは「代わるよ、変えてみせるよ」になっています。
推測ですが、このセリフの前にクェスへの呼びかけがある事から最初の代わるはシャアの代わりになる(彼の思想を引き継ぐ)、変えてみせるよは、「(ひよっこだった)ハサウェイ」から「マフティー・ナビーユ・エリン」に変わる(から見ていてくれ)、とも取れます。

「それじゃああいつがかわいそうじゃねぇか」とは?

(2021.6.29追加)
空中受領という「馬鹿げたミッション」のために、ハサウェイとエメラルダを乗せたメッサーをレイモンドがシャトルで届けようとするシーンです。
レイモンドをこの作戦に参加させてはいけないな、というハサウェイの言葉に「それじゃかわいそうじゃねぇか」と呟くのは原作小説にはないシーンです。

レギュラーパイロットが他の任務で駆り出されているため、パイロットスキルは一枚落ちるエメ(ラルダ)がカーゴキャッチ役に抜擢されました。
原作では「正規パイロットには任命されていない」という描写のエメですが、劇場版では受領ミッションに極度の緊張を強いられているのが伺えます。
レイモンドとエメは公認の恋人同士という前提があり、「キャッチミスによるミッションの失敗、ヘタをすると超高速で落下してくるカーゴに衝突=死ぬ可能性もあるミッションに恋人のレイモンドを組み込むのはいかがなものか」と考えるハサウェイに対し、「そんな時に心の支え(自分)がいなくて孤立無援だなんてかわいそうじゃないか」とレイモンドは考えたのかな、と思います。

空中受領シーン、ハサウェイが操縦してエメに交代すればいいのでは?

(2021.6.29追加)
まぁ至極当然のツッコミだと思います。
おそらくセキュリティの関係で交代するためにはパイロットを再認証しなければならず、その時間まったく操縦できない(オート操縦もできない?)のは危険すぎる、と言うところではないでしょうか。

Ξガンダムの入った筒はどこから出てきたの

月のアナハイムから隕石に偽装して地球に落下してきました。
大気圏突入後、偽装を解いて筒(カーゴ・ピサ)となります。
ハウンゼンでのハイジャック事件が起きず、ケネスの着任が予定通りであれば、予定通り海上に落下させてそこで回収するはずでしたが、ハイジャック事件の為、ハサウェイが軟禁された事で時間の余裕がなく、またのこのこ海上回収すると旗艦ヴァリアントも捕捉されてしまう危険性があったため空中受領の運びとなりました。

なお、Ξガンダムの(商品上の)型番はRX-105のため、アナハイムの月面都市グラナダで製造されたと考えられます。
ペーネロペーも104なので同じくグラナダだと思われます(グラナダ製4番目のガンダム)。
νガンダム(RX-93)は反対側にあるアナハイムの月面都市フォン・ブラウンで作られているので、フォンブラウンのコードナンバー9+3番目のガンダムで93であると考えられます。

アナハイムは何を「やりやがった」のか

(2021.6.29追加)
ガウマンたちによる偽装襲撃直後に出撃したペーネロペーを見てハサウェイは「アナハイムはやりやがったって事だ」とつぶやきます。
念のため説明するとアナハイムとは「アナハイム・エレクトロニクス社」の事で、宇宙世紀における兵器(モビルスーツ)製造メーカーです。

Ξガンダムはミノフスキークラフト装備のアナハイム製MSであり、同じくミノフスキークラフトを装備したペーネロペーの存在は「Ξガンダム」から技術流失または技術共有があったのではないか→同レベルのMSを敵味方に売って戦争をコントロールしようとする魂胆がある→やりやがったな、と繋がっていきます。

メタ的視点から語ると、Zガンダム時代にアナハイム社の設定ができましたが物語において敵側であるティターンズとアナハイムは必ずしも蜜月関係とは言えず、マラサイなどを供給していたとは言え死の商人濃度は比較的薄かったと言えます。
作品において言及されたのは逆襲のシャアで、連邦・ジオン用MSを共に供給するアナハイムは死の商人だとアムロが断ずるシーンがあります。
今でこそガンダムファンの間では「アナハイム=死の商人」は共通認識となっていますが、この逆襲のシャアの翌年に刊行されたのが閃光のハサウェイであり、そういった時期を反映したセリフです。

なお、Ξガンダムはアナハイム製だとバレない様に設計から部品の選定まで完全に偽装されているとの事。
「ガンダムなんだからアナハイム製でしょ」というのは、別のメーカー製でもガンダムフェイスにしておけば勝手にアナハイムを疑ってくれるという事なので欺きたい側からすればこんなに楽な事は無いですね。
まぁアナハイム製なんですけど。

最後に出てきたあの女の子は?

ケリア・デースというハサウェイの地球での恋人です。ベリーショートというアニメではあまり見ないタイプの女性ですが、鬱になっていたハサウェイに献身的なサポートをしてくれています。

植物監察官見習いとして地球に降りてきたハサウェイを組織「マフティー」に導いた人物でもあります。
原作小説では、ハサウェイはギギと出会った事でケリアとの関係に歪みが生じるのを感じていますが、今後のケリアの扱いについては原作小説からもう少し肉付けされそうな気がしますね。

最後の戦闘が良く分からなかったんだけど?

この緑の光の先は、Ξガンダムではなくビームライフルです。
ハサウェイはビームライフルを射出したまま遠方に投げつけ、実戦経験の浅いレーンを欺きました。
レーンはこのライフルをガンダムだと思い撃墜したつもりでドヤったのですが、おそらく画像の場面ではΞガンダムは左端の方にいるはずです。
コクピット内のディスプレイにはカメラが捉えた映像を即座にデータベースから呼び出してCG処理して識別する機能が備わっていますが、初めて相対するUnknown(所属不明機)であったため処理用のデータも無く、騙されてしまった…という所でしょうか。

また、Ξガンダムには(ペーネロペーにも)思考誘導できる「ファンネルミサイル」が装備されていますが、今回クスィーが撃ったのは羽の付いた通常のミサイルの様です。

一方、ペーネロペーの放ったミサイルは漏斗型でありファンネルミサイルと考えられます。
思考でコントロールするため基本的に必中であるファンネルミサイルですが、レーンのコントロール力が強くないのとΞガンダムの性能により振り切られてしまいました。

メカニックが確認している部材表にも「ミサイル84発」「ファンネルミサイル80発」とあります。
最下段の「STAN(DARD?) CONTAINER 17×8」は何でしょう、その他部材を詰めた箱でしょうか。

tactical air navigation system(TACAN)は戦術航法システム。
IFF sysremは敵味方識別装置の事ですが、AIFFはAdvanced-IFF(高度な識別)やAnti-IFF(対識別装置=撹乱?)などの意味が考えられそうです。

マフティー部隊にトップレスの露出狂がいると聞いたんだが?

メカニックのジュリア・スガさんの事です。
原作では「男だけが上半身裸で過ごすのはおかしい」と平然とトップレスで仕事をしており、ハサウェイの目の前でぷるぷるさせたりしているのですが、劇場版では布面積小さ目のビキニを着用しています。

ハサウェイはニュータイプ? レーンは強化人間?

ひとまず原作から引用すると、ハサウェイは自分はニュータイプではないと断じており、またいわゆる「ニュータイプ的能力」を発揮する事はありません。
一方、レーンが強化人間であるという描写もありません。
これはクスィーとペーネロペーが「ファンネルミサイル」、つまり過去のシリーズでNTと強化人間の代名詞であった武器「ファンネル」を冠する兵装を持つためにそう考えられるようになったと思われますが、おそらくこの時代になると脳波コントロール的な研究が更に進んで、素養がNT並みでなくてもファンネルを扱えるようになっているのではないかと思われます。

偽マフティーがハイジャックに使っていたのはギャプラン?

(2021.6.29追加)
ギャプランです。
原作ではギャプランではなくベースジャバーで取り付いていますが大気圏内でのベースジャバーの速度は設定上マッハ0.83程度であり、大気圏突入後のハウンゼンの速度は不明ですが現在開発中のスペースプレーンは超高高度をマッハ12~20、民間のシャトルでマッハ4ぐらいのクルージングを想定? しているようなのでどの道ベースジャバーで追いつくのはほぼ不可能。
元々高高度戦闘を想定しているギャプランですがさすがにこの速度でハウンゼン機に取り付くのは困難だったようで大型ロケットブースターを増設しています。

このギャプランは公式で「放置されてたのを使った」との回答がありました。

宇宙空間ではジェガンの護衛がついていますが大気圏突入時に護衛が外れており、また監視衛星がマフティーによって破壊されています(これがハウンゼンのパイロットが言っている「オセアニア空域に(警備の)穴が空きましたね」です)。
またハウンゼンに並走しポッドを取り付けるという技量のギャプランパイロットを偽マフティーが抱えてるまたは雇えるかというとどうでしょう…。
原作では、ベースジャバーを離脱させろと命じるハサウェイに「そんなのは行っちまった」とテロリストが答えており、同志と言うよりもこの場限りの雇用関係のようにも思えます。

警備の穴をピンポイントで突けた事といい、このギャプラン絡みについては連邦内部からのリーク(もっと言えばクワック・サルヴァーの暗躍)があったとも考えられます。

最後のスチル(静止画)は何?

英語を読むと「オーストラリア大陸 ノーザンテリトリー州 オエンベリ 2日前」と書いてあります。
オエンベリは別のマフティーを名乗る軍隊が集結していると説明があった場所であり、「キンバレーのグスタフカール十数機に街が攻撃されてる」と平文で援護要請があったとイラムが語っています。
ですので、この決起していると思われる画像の後に攻撃されたと思われます。
ちなみに「平文」とは暗号化されていない通信の事で当然敵にも傍受されますが、作中の描写からオエンベリの部隊は烏合の衆のようであり、暗号化する余裕すらない状況である事が伺えます。

中編・後編はどうなる? 結末は?

元々戦闘が少ない「閃ハサ」ですが中後編もMS戦も少なく、本編も若干ボリューム不足の感があります。
原作ではオエンベリに集結した別のマフティー部隊(MS無し)をキンバレー部隊がMSグスタフ・カールで一方的に虐殺していきますが、見せ場を作るためガンダムUC ep4のように無理やりジオン系MSを登場させて大規模戦闘があるかもしれません。
特にグスタフ・カールは最新鋭機でありながらガンダムUCでも見せ場がなく、「閃ハサ」でもやられ役なので汚名返上できるかもしれませんね。
と言っても人を握り潰すような悪逆な役なので汚名挽回となりそうですが…。

ただし、U.C.100年でジオンは解体されており、もうさすがにいい加減整備資金の調達も難しいのではないかと思います(一応、後の年代までジオンの残党は残っています)が、冒頭のハイジャック犯が乗り込み時にギャプランを使っているのでなんとかなるんじゃないですかね(楽観)

またペーネロペーも、オデュッセウスガンダムに装着するアルゴスユニットというオールレンジ攻撃装備が設定で存在しており、そちらの登場はかなり濃厚かと思われます。
追加装備をパージしてオデュッセウスガンダム本体で戦うかもしれないですね。

そして「閃光のハサウェイ」を知っている人であれば「あのラスト」がどうなるかが最大の関心事だと思います。
プロデューサーが「結末は時代によって変わる事もある」と言っていたかと思いますが、個人的には原作のままで行ってほしいと思います。
また劇場版では、原作では謎のままであったマフティー創始者「クワック・サルヴァー」の正体についての言及や匂わせがあるかもしれません。
第二部、三部の公開を楽しみに待ちましょう!