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アーティステーション(ArttyStation)で工具収納力をアップグレード!

作業するとすぐ机一面に道具とパーツを散らかして「行こう…ここもじき腐海に沈む」状態になってしまうゆーいち(@ucu1k2)です。

皆さんの中にも整理整頓が苦手な人、いますよね。
そうでなくても切り屑や削りカスも出るわで安全衛生を意識しないと酷い事になるのが模型趣味ですが、作業しているとどうしても細々とした工具や塗料が散らかりがちです。

Twitterで見かけた便利そうな収納雑貨を100均とかで色々揃えてはみるものの、微妙にまとまりのない多国籍軍な光景が広がってみたりするのもモデラーあるあるです。
我が家も大体そんな感じになっていました。

そんな状況を打破するべく購入したのが、Artty Station(アーティ・ステーション)です。

後述しますがArttyStationは5種類の構成パターンがあり、今回導入したのはフラッグシップモデルの「OPERA(オペラ)」になります。

写真ではシタデルカラーが76本、ファレホカラーが32本、タミヤのエナメル塗料36本それぞれ乗っています。なかなか壮観で製作意欲が上がりますね。
真ん中の黒い板はiPadです。ホビーサーチの説明書検索をしたり動画の合間に作業したりしています。

この製品、元々韓国のArttyStation社の製品で、輸入販売業者のロア・インターナショナル社がクラウドファンディングを経て日本で販売を決定したようです。
実店舗ではイエローサブマリンが店頭(web)販売を行っていますが両社の関係はよくわかりません。
また、Amazonでもホビーベース(イエサブ)が販売しています。

参考 Artty StationイエローサブマリンONLINEFLAGSHOP

Artty Stationとは

以下、Amazonに掲載されている紹介文を元に紹介していきます。

・大量の筆や工具をたっぷり収納

これは上の写真を見ていただくとわかる通りです。筆も接着剤もマジでたっぷり詰め込めます。
オルファやタミヤのデザインナイフも入ります。大は小を兼ねるで大きい穴がもう少し多めでも良かったかもしれません。
また、塗装皿をあんなに並べる事はないと思いますが、ここももちろん収納スペースに使えます。

・組み換えや追加が自由自在のユニット式

これがArttyStationの最大の特徴です。
一つのモジュールのサイズが幅30cm、奥行き30cmと決まっており、高さは15cmのものと30cmの物があります。
これらのモジュールを組み合わせたものが上のシリーズです。
2、3モジュールでコンパクトにまとめた「Solo」から、オーケストラの演奏を思わせる多重構造の「OPERA」まで、ArttyStationが提案するパターンが5種類ありますが、これらはモジュール単位でも販売されているため、自分の模型環境スペースや好みに合わせて自由に組み合わせることができます。

モジュール単位での販売
日本ではまだ「OPERA」で使用されているモジュールしか販売されていません。

・頑丈な高密度MDFに、湿度や汚れに強い両面コーティング加工。

MDF(材)というのは、繊維レベルまで細かく砕いた木材に接着剤(合成樹脂)を混ぜて再び板状に生成した製品で、反りがなく票面が硬く平滑で扱いやすい木材であるため、身近なところではカラーボックスや食器戸棚や下駄箱の側板などに使われます。
本来湿気に弱くコーティング処理を行わないとカビの温床になりやすいのも特徴です。

全体的にこのMDFを採用しているため、見た目はある意味殺風景、ある意味統一感があります。
ArttyStationはダボでモジュールを積み重ねて構築しますが、MDFの重量がそれなりあるため、素で積んでも落ちる心配はありません。

※組み立てにはプラスチックハンマーや木工用ボンドが必要です。別途、ご用意ください

問題はこれです。

いえ、プラスチックハンマーやボンドの準備ではなく純粋に組み立てが大変なのです、パーツ多すぎて。
二人がかりで6時間ほどかかりました(乾燥時間除く)。
多いと言っても1モジュール当たり15~30パーツぐらいです。HGの両腕くらいのパーツ数ですが、HGぐらいと言ってもパチ組みできればそりゃ楽ですよ!
今回購入したのは全13モジュール、ただひたすらに箱型を組んで接着剤つけてハマりにくい硬い場所をハンマーで叩いてハメ込んでを繰り返していると時間はあっという間です。マジで。

接着剤で止めた所は養生テープで仮止めしています。
使用した接着剤は「セメダイン 超多用途接着剤スーパーXゴールドクリア」です。

空箱だけでもこのボリューム。45リットルのゴミ袋もパンパンです。

結構硬くて嵌らない箇所があるので棒ヤスリがあると楽です。私はスジボリ堂の#240ヤスリで調整しました。

ハンマーはへこまない様にゴムハンマー(ホムセンで安ければ300円ぐらい)推奨ですが100均のホビー用鉄ハンマーで十分です。
ヤスリである程度削って、最後ハンマーで押し込むイメージです。パーツによっては細かい造形の部分があり、ハンマーでぶっ叩くと折れます。
ハンマーは最後の一押し、へこむ勢いで叩く前にヤスリで調整しましょう。

・気になるお値段は

両サイドにコーナーを組んだ「オペラ」タイプのサイズは幅120cm×高さ60cm×奥行き60cm。
一つ一つずつのユニットは約4000円前後、店頭で各パーツごとに購入して揃えた場合、価格は6万円ぐらいになります。
前述のクラウドファンディングで支援購入した場合は46000円ぐらいでした。
さらに今回専用の机9000円も導入したので7万近くかかっている計算になります。

高い金を払ったんだから痩せなきゃいけないライザップ状態。

価格による効果は絶大です、マジで。

すべて揃えるとパーフェクトグレードのプラモデルが2つ余裕で買えてしまうレベルですが、モジュール単位で販売されているので自分が必要だと思う部分だけを購入すれば安く上がります。

また、ホームセンターなどでも販売されているMDF材なので普段からDIYをしている人なら一から作れるものではあると思います。

ここを改良すると使い勝手が良くなる!

・引き出しには取っ手をつける。

引き出しですが特にこのせり出した部分が陰になるのと、手首を不自然に曲げる必要がありとても指をひっかけにくく引き出し用の取っ手が必要になります。

ただ100均でもDIY用の取っ手は1個100円なんですね。引き出しはうちの構成だと全部で31個、なかなかいいお値段になってしまいます。

そこでカーテン用の留め具3個入りを買ってきました。裏にバネバサミが付いているのでこれをスリットに噛ませます。

つまめればいいのでこれで十分です。いちいち指を突っ込まなくていいので格段に楽になりました。

・筆入れにチューブを通す。

斜めに切られた筆入れは視認性が良く取り出しやすいですが入れにくい
手前と奥の二枚板構造になっており、角度のずれで奥の板に筆の尻が引っかかるからです。
ただでさえ面倒な収納作業なのに、奥の穴に引っかかるのは思った以上にストレス。

なのでここにはストローを差し込んでいます。

アーティスーテション筆入れは、太い穴が約10Φ、細い穴が約6Φなのでここにちょうどいい口径のストローをcmにカットして差し込みます。ちなみにコンビニなどで付いてくる一般的なストローの口径は6mmです。
100均に行くと10mmと6mm径がありますが今回は12mmと8mmを使用しています。理由は後述。

12mmと8mm径はそのままでは入らないのでとりあえずテンプレを作るために6mmを突っ込んで長さ合わせをします。
約95mmです。

6mmでテンプレを作って太いストローを切り出したら中心で真っ二つにカットし、重ね合わせて径を細くして穴に差し込みます。

こうする事で奥の板で引っかかることが無くなり、収納のストレスがなくなります

微妙に大きいストローを使った理由ですが、市販されているストローの口径は表記サイズより微妙に小さいことが多く、細い口径の場合は筆を引き出した時にストローごと引き出してしまいます。
なので太めストローを差し込んで摩擦抵抗を上げることでストローの引き出しを防いでいます。

逆に太めのストローを差し込むことで入らなくなってしまう工具もありますので、すべての穴にストローを入れない方がいいと思います。

・ニッパー置き場を考える。

アーティステーションについているのは、よくある鉄棒型の収納ハンガーです。
この横に流した棒にニッパーをひっかけるのですが写真の通り、グッスマニッパーなどはひっかけられません。

またこのタイプは棒に掛けた際に剥き出しの刃が上を向く事、ニッパーを掛けた時に棚の奥の物が取り出せない事から私は使用していません。

なので最初はこのように平積みで保管していました。
しかし平積みはとても取り出しにくい!

なのでまたしても100均でプラ製の食器立てを購入。

これをノコギリとニッパーなどで切り出します。強化プラスチックなので1パーツ切り出すために30分かかりました。

とりあえず2つ切り出してニッパーを収納してみました。
平積みよりも格段に取り出しやすくなりました。

ニッパーの持ち手が開いて取り出すときに棚の天井に引っかかるので、収納する時にニッパーキャップを被せておくとすんなり取れて楽です。刃の保護にもなりますしね。

・コーナーの引き出しの使いにくさを改良。

先ほどの写真の押しピンが付いている部分、ここを引き抜くと下の写真のようになっています。

これがとてもサイズ的に中途半端で、隣の棚にニッパーが入っていると引き出しが引っかかって出せなくなったりと非常に使い勝手が悪かったので、90度回転させて下の写真の様に差し込みなおしました。

サイズが合わないのでそのままでは入りません。ノコギリやカンナなどで3mm程度削っています。
しかしこの方向に入れることによってどこに何が入っているのか分かり易くなり、取り出しやすくなったので満足です。

一覧性というのが工具箱には特に必要なんじゃないかと思っていて、特に私なんかはいいかもと思ったらとりあえず買ってしまうのでどこにしまったのか忘れて見えなくなると存在自体を忘れるのもしばしばあります。
そして同じ物をまた買うパターンです。

・引き出し前面の向きを変える。

各引き出しのデザインですが、浅く掘られたラベリング用の溝、この幅が微妙なので、組み立てる時には裏返して反対側の溝が割られていない面を表にした方が使い勝手がいいと思います。テプラなんかも貼りやすいしね。
私は接着剤でガチガチに固めてしまったのでどうしようにもなくなってしまいましたが笑

「OPERA」所有者が選ぶイチオシのArttyStationシリーズは

これはもうズバリ「PICCOLO」です。

必要十分な棚に筆入れ、ランナー立てと汎用物置、住宅事情にも優しいコンパクトさで価格も抑えめと隙がありません。
特に中に何が入っているのかわかりやすい一覧性の高さが魅力です。

ただ残念な事にPiccoloやsoloなどOPERA以外のシリーズはまだ一般販売されていません。
市販されているパーツでそれっぽく仕上げるか首を長くして待つしかないですね。

さいごに


色々手を入れて現在ではこの形に落ち着きました。

こういった製品は誰でも使えるように様々な使い方を想定して最大公約数的なデザインをされているので、個人単位ではどうしても使いづらい所が出てきてしまいますから、より自分好みに使いやすく改良して初めて自分だけの収納箱になるんだと思います。

ホームセンターなどでも売っているMDF材なので自分でDIYして追加するのも良いですよ!